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専門家コラム2026-06-02最終更新:2026-07-075

口臭がひどいと言われた!歯科で受けられる検査・治療法

監修:現役の歯科医師

臨床経験をもとに本音でお伝えします|監修・編集方針を見る ›

口臭がひどいと言われた!歯科で受けられる検査・治療法

口臭がひどいと言われた!歯科で受けられる検査・治療法

こんにちは。歯科医師です。「家族から口臭を指摘されてしまった」「マスクを外すのが怖い」――そんなお悩みを抱えて来院される方は、実はとても多いんですよ。今日は、口臭の原因と歯科で受けられる検査・治療について、わかりやすくお伝えします。

口臭の原因はひとつじゃありません

まず知っていただきたいのは、口臭には大きく分けて4つのタイプがあるということです。

  • 生理的口臭:起床時や空腹時、緊張時に誰にでも起こるもの
  • 飲食物・嗜好品による口臭:ニンニク、アルコール、タバコなど
  • 病的口臭:歯周病、むし歯、舌苔、副鼻腔炎、糖尿病などが原因
  • 心理的口臭(自臭症):実際にはにおっていないのに気になってしまう状態

口臭の原因の約8〜9割はお口の中にあると言われています。特に歯周病と舌苔(ぜったい:舌の表面の白い汚れ)が二大原因です。

歯科で受けられる口臭検査

1. 官能検査

歯科医師が直接においを嗅いで判定する方法です。シンプルですが、人の鼻はガス分析機器よりも繊細にとらえられる部分があります。

2. ガスクロマトグラフィー検査

口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)を成分ごとに測定します。「硫化水素」「メチルメルカプタン」「ジメチルサルファイド」のどれが多いかで、原因を絞り込めます。

3. 簡易型口臭測定器(ブレストロンなど)

数値で「におい」を見える化できるため、治療前後の比較に便利です。

費用の目安

検査内容費用の目安保険/自費
歯周病検査・口腔内診査3,000〜5,000円程度(3割負担)保険適用
口臭外来の総合検査(官能+ガス分析等)5,000〜15,000円程度原則自費
簡易口臭測定500〜2,000円程度多くは自費

※医療機関により異なります。「口臭症」と診断された場合に一部保険が使えるケースもあります。

歯科での主な治療法

1. 歯周病治療

口臭の最大の原因。歯石除去(スケーリング)や歯周ポケット内の清掃を行います。保険適用で、軽度なら1〜2か月、中等度〜重度なら3〜6か月ほどかかります。

2. むし歯治療・不適合な詰め物のやり直し

古い詰め物の隙間に汚れがたまり、においの元になることがあります。保険適用が中心で、本数によって1〜3か月程度。

3. 舌清掃指導

舌苔は口臭の大きな原因。専用の舌ブラシで正しく清掃する方法をお伝えします。指導料は保険内で対応できることが多いです。

4. 唾液腺マッサージ・ドライマウス対策

唾液が少ないと口臭は強くなります。保湿ジェル(1,000〜2,000円程度)や生活習慣指導で改善を目指します。

5. プロフェッショナルクリーニング(PMTC)

自費で1回5,000〜15,000円程度。3〜6か月に1回の継続が理想です。

治療期間の全体目安

  1. 軽度(歯石・舌苔が主因):1〜2か月で改善を実感
  2. 中等度(歯周病あり):3〜6か月
  3. 重度・全身疾患関連:6か月以上+医科との連携

ご自宅でできるセルフケア

  • 寝る前の丁寧な歯みがき+フロス・歯間ブラシ
  • 1日1回、優しく舌清掃(こすりすぎはNG)
  • こまめな水分補給で唾液分泌を促す
  • よく噛んで食べる(唾液は天然のマウスウォッシュ)

最後に大切なお願い

口臭は原因によって対処法がまったく異なります。市販のマウスウォッシュやサプリだけで対応しようとすると、根本原因を見逃してしまうこともあります。特に「自分ではにおいを感じないのに指摘される」「急に強くなった」という場合は、歯周病や全身疾患が隠れていることもありますので、必ず歯科医師にご相談ください。自己判断せず、まずは専門家と一緒に原因を見つけていきましょう。

口臭は決して恥ずかしい悩みではありません。きちんと向き合えば、必ず改善できます。一緒に、自信を持って笑える毎日を取り戻していきましょう。


参考情報

  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周病」「口臭」
    https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
  • 日本歯科医師会「テーマパーク8020 口臭の悩み」
    https://www.jda.or.jp/park/
  • 日本口臭学会「口臭症の分類と診療ガイドライン」
  • Yaegaki K, Coil JM. "Examination, classification, and treatment of halitosis; clinical perspectives." J Can Dent Assoc. 2000;66(5):257-261.
  • 日本歯周病学会「歯周病患者における口腔機能管理に関する基本的な考え方」

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を行うものではありません。症状や治療方針については、必ずかかりつけの歯科医師にご相談ください。

🔬 専門家のひとこと|歯科医師より

口臭の原因で実際に多いのは口腔の清掃不足ですが,虫歯や歯周病が進んでからでは,いくら磨いても改善は難しくなります。まず歯科でのケアを。そして,歯科医院に行っても改善しない場合は,重篤な内臓疾患が隠れている可能性もあります。ごくわずかですが「気にしすぎ」という精神的なものもあるので,一人で抱え込まず検査を受けてみてください。

⚕️ 医療情報についてのご注意

本記事は一般的な情報提供を目的としており,個別の診断・治療の代替となるものではありません。 症状・治療方針については,必ず歯科医師にご相談ください。 掲載情報は執筆時点のものであり,診療内容・費用・制度は変更される場合があります。