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専門家コラム2026-05-136

歯ぎしりで歯が欠けた!ナイトガードの費用と効果

監修:現役の歯科医師

臨床経験をもとに本音でお伝えします|監修・編集方針を見る ›

歯ぎしりで歯が欠けた!ナイトガードの費用と効果

歯ぎしりで歯が欠けた!ナイトガードの費用と効果

「朝起きたら、奥歯がカケていた…」「家族に歯ぎしりがうるさいと言われた」——そんなお悩みで来院される患者さんは、実はとても多いのです。歯ぎしりは無意識のうちに起こるため、自分では気づきにくく、気がついたときには歯が欠けていたり、しみるようになっていたり…。

この記事では、歯科医師の立場から、歯ぎしりで歯が欠けてしまったときの対処法と、予防に効果的な「ナイトガード(マウスピース)」の費用や効果について、やさしく解説していきます。

歯ぎしりで歯が欠けるのはなぜ?

就寝中の歯ぎしりでは、なんと自分の体重以上の力(50〜100kg)が歯にかかると言われています。食事中にかかる力(10〜30kg程度)の何倍もの負担が、毎晩何時間も続けば、歯がすり減ったり、欠けたりするのも無理はありません。

歯ぎしりが招く主なトラブル

  • 歯の先端が欠ける・ヒビが入る
  • 詰め物や被せ物が外れる
  • 知覚過敏(冷たいものがしみる)
  • 顎関節症(顎が痛い、開きにくい)
  • 頭痛・肩こり
  • 歯周病の悪化

歯が欠けてしまったらどうする?

まずは、できるだけ早く歯科医院を受診してください。欠けが小さければ、その日のうちにレジン(白い樹脂)で修復できることも多いです。ただし、欠けが大きい場合や神経まで達している場合は、被せ物や根の治療が必要になることもあります。

そして、欠けた原因が歯ぎしりであるならば、修復と同時に「再発予防」を考えることがとても大切です。せっかく治しても、また同じ力がかかれば、別の歯がまた欠けてしまうからです。

ナイトガード(マウスピース)とは?

ナイトガードは、就寝中に装着するマウスピースのことです。上の歯(または下の歯)にかぶせるように装着し、歯ぎしり・食いしばりの力を分散・緩和します。

ナイトガードの効果

  • 歯のすり減り・欠けを防ぐ(一番大きなメリット)
  • 詰め物・被せ物の脱離や破損を防ぐ
  • 顎関節への負担を軽減する
  • 朝起きたときの顎のだるさが軽くなる
  • 歯周組織へのダメージを抑える

ただし、ナイトガードは「歯ぎしりそのものを治す装置」ではなく、歯や顎を守るための“鎧(よろい)”とイメージしてください。

ナイトガードの費用はどのくらい?

ナイトガードには大きく分けて「保険適用」と「自費(自由診療)」の2種類があります。

種類 費用の目安(3割負担) 特徴
保険適用のナイトガード 約3,000〜6,000円 軟性のソフトタイプが多い。多くの方に適応。
自費のナイトガード 約10,000〜50,000円 ハードタイプや咬合調整付きなど、症状に合わせて精密に作製。

多くの患者さんは、まず保険適用のナイトガードから始められます。歯ぎしりや顎関節症の診断があれば保険が適用されるので、費用面の負担はそれほど大きくありません。

治療期間の目安

  1. 初診・診査:30分〜1時間(歯ぎしりの状態確認、歯型取り)
  2. 製作期間:約1〜2週間
  3. 装着・調整:15〜30分(噛み合わせを微調整)
  4. 経過観察:数週間〜数か月ごとに来院

最初の作製から使い始めるまでは、おおよそ2〜3週間と考えてください。その後も、ナイトガードのすり減り具合や噛み合わせの変化をチェックするために、定期的なメンテナンスをおすすめします。一般的には2〜5年程度で作り替えが必要になります。

ナイトガードを長持ちさせるコツ

  • 外したら水洗いして、専用ケースに保管
  • 熱湯は変形の原因になるのでNG
  • 週に1〜2回は入れ歯洗浄剤などで清潔に
  • 違和感や穴あきがあれば早めに歯科で相談

ナイトガード以外にできること

歯ぎしりはストレス・睡眠の質・噛み合わせ・生活習慣など、さまざまな要因が絡みます。ナイトガードと並行して、次のような工夫もおすすめです。

  • 就寝前のカフェイン・アルコールを控える
  • 入浴やストレッチでリラックスする時間を作る
  • 日中に「上下の歯を離す」ことを意識する(TCH対策)
  • 枕の高さを見直す

最後に:自己判断は禁物です

市販のマウスピースもありますが、合わないものを使い続けると、かえって顎関節を痛めたり、噛み合わせが狂ったりすることがあります。歯が欠けた・しみる・顎が痛むなどの症状がある方は、必ず歯科医師にご相談ください。お一人おひとりに合った治療法を一緒に考えていきましょう。


参考情報

  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「ブラキシズム(歯ぎしり)」
  • 日本歯科医師会「テーマパーク8020」歯ぎしり・食いしばり
  • 日本顎関節学会「顎関節症の診療ガイドライン」
  • Lobbezoo F, et al. International consensus on the assessment of bruxism. Journal of Oral Rehabilitation, 2018.
  • 日本補綴歯科学会「ブラキシズムの診療ガイドライン」

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。症状や治療内容については、必ずかかりつけの歯科医師にご相談ください。

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本記事は一般的な情報提供を目的としており,個別の診断・治療の代替となるものではありません。 症状・治療方針については,必ず歯科医師にご相談ください。 掲載情報は執筆時点のものであり,診療内容・費用・制度は変更される場合があります。